2014年度 第11回ジェンダー史学会年次大会 

日時:2014年12月14日(日) 10:00~17:30
場所:横浜国立大学 教育人間科学部7号館(以下のキャンパスマップのS2-②)
キャンパスマップ
アクセス
・横浜駅西口からバス(岡沢町下車徒歩10分)またはタクシー
・新横浜駅から横浜市営地下鉄(三ッ沢上町駅下車徒歩20分)またはタクシー
アクセスご案内

問合せ先 〒166-8532 東京都杉並区和田3-30-22
大学生協学会支援センター内 ジェンダー史学会事務局
gender-event@googlegroups.com

タイムスケジュール
受付開始   9:30~    
自由論題発表 10:00~12:15
総会     12:30~13:15
シンポジウム 13:30~17:30
茶話会    18:00~19:00   

大会参加費:学会会員1000円 非会員1500円
      院生(会員・非会員共通)500円 学部生 無料
茶話会参加費:1000円(申し込みは当日受付で)

【自由論題】
部会A 司会:石井香江(同志社大学)
10:00~10:30
◆水戸部由枝(明治大学)
 性規範の多様化に揺らぐ西ドイツ社会――『性の図解書』論争にみる公権力側の焦り
10:35~11:05
◆平塚博子(日本大学)
 冷戦初期のアメリカにおけるメディアとジェンダー表象―『ライフ』誌が描いた女性たち
11:10~11:40
◆伊藤淑子(大正大学)
 響きあうペルソナ:『アリス・イン・ベッド』におけるマーガレット・フラー
11:45~12:15
◆杉村使乃(敬和学園大学)
イギリスに見る雑誌が作る第二次世界大戦下の女性像

部会B 司会:高橋裕子(津田塾大学)
10:00~10:30
◆Christine LEVY (モンテーニュ・ボルドー大学)
 日本とフランスにおけるジェンダーバッシング
10:35~11:05
◆松下里織 (神奈川大学博士課程)
英領カナダにおける日本人娼婦──19世紀末から1920年代にかけて
11:10~11:40
◆梅野りんこ(無所属)
 ジェンダーを越境したカストラート
11:45~12:15
◆林葉子(大阪大学)
 廃娼運動の日英米情報ネットワークの形成過程

部会C  司会:野村鮎子(奈良女子大学)
10:00~10:30
◆小泉 友則 (総合研究大学院大学博士課程)
 歌舞伎の性表現から子どもを遠ざけること:幕末―明治初期の議論を中心に 
10:35~11:05
◆鬼頭孝佳(名古屋大学博士課程)
 中村正直女性教育論の死角―漢文脈からの影響
11:10~11:40
◆宇野知佐子(東京女子大学博士課程) 
嘉納治五郎と東大生の「男らしさ」
11:45~12:15
◆大橋眞由美(大阪府立大学)
昭和初期『子供之友』のメディア・イベント

部会D 司会:海妻径子(岩手大学)
10:00~10:30
◆國原美佐子(東京女子大学)
 日露戦争時における日本赤十字社看護婦と外国人篤志看護婦との協働
10:30~11:05
◆井上直子(一橋大学博士課程)
 愛国婦人会の組織改編と地域・女性―分会活動を手がかりに
11:10~11:40
◆長志珠絵(神戸大学)
 戦前戦後における空襲言説の変容とジェンダー
11:45~12:15
◆徐潤雅(大阪大学博士課程)
富山妙子の作品に見る「韓国」――1970~80年代を中心に――

【シンポジウム】原発とジェンダーの現代史

趣旨
2011年3月11日の東日本大震災によって引き起こされた福島第一原発事故は、私たちに大きな衝撃を与えました。しかし、それから3年半の時が経過した現在、「復興」の掛け声とともに国家の成長戦略が声高に叫ばれるなかで、原発事故をすでに収束したものと見なす動きは強まっていると言わざるをえません。冷静に考えるならば、実際には「復興」という言葉からはほど遠い被災地や被災者、原発復旧作業に従事する労働者らの状況、増え続ける汚染水や放射能の危険性など、多くの問題などが厳然として存在することは明らかであるにもかかわらずです。
ここで、原発事故後に、命をめぐる強い危機意識に突き動かされながら議論が巻き起こったことを想起したいと思います。特に、大戦後に平和で豊かな暮らしの実現に向けて邁進し、さらに今日は実際にそれを達成した社会である、という私たちのこれまでの現代史認識が根底から揺さぶられたことを忘れるべきではないでしょう。本シンポでは、3.11の原発事故の後に新たに切り開かれた視点をふまえ、あらためて多くの犠牲を生む原発を生み出した現代史の構造、そしてそれにかかわる人びとあり方の問題をテーマに据えて議論し共に考えることとしたいと考えます。
原発や核をめぐるこれまでのフェミニズムや女性学をふり返ると、それに対峙する主体としての「女性」について、活発な議論が進められてきたことがわかります。核兵器に反対する平和運動の主体としての女性に焦点をあてる研究の蓄積があり、3.11後にはさらに、ヒロシマの原爆やビキニ水爆実験に抗する平和運動を緻密に検証した研究が進んでいます。また他方で、平和運動の「神話化」への問い直しやその新たな可能性に目を向けようとする研究も登場しています。
一方、3.11後の新たに浮上した問題提起として、原発体制を作り上げてきた経緯やその構造を問おうとする論議が高まったことは重要なことと言えます。核や原発の開発の歴史に焦点をあわせ、核の平和利用という名目で原発を拡大した大戦後の国家のあり方を批判的に問いながら、戦後史や戦後社会のシステムを再考しようとするものです。そのなかで、とくに注目したいのは、原発(体制)を「差別」や「犠牲」のシステム、あるいは植民地主義としてとらえる視点です。そこでは原子力の問題を、科学技術やエネルギーの問題にとどめず、中央に対する周辺、底辺労働者、植民地といった歴史的につくられた社会構造の問題として再考することが求められます。ただし、現在のこれらの議論のなかでジェンダーの問題はあまり議論されているとは言えず、犠牲や差別のシステムを問題にするときに、それを問う主体のあり方もあまり論点になっていないように思われます。 
いま、ジェンダー史の側から「原発」を問うために新たな議論を提起しようとするならば、これまでフェミニズムや女性運動史のなかで行われてきた検証や議論と、原発を生んだ社会構造や現代史の問題とを切り分けるのではなく、それらをあわせて議論することが必要ではないかと考えます。ジェンダー史は、非対称的で権力関係を含む社会構造を、そのなかに囚われる/犠牲となる/抗う人びとの立場から再検証しようとするものです。今回のシンポをきっかけに、こうした議論を興すことができれば幸いです。

報告者
加納実紀代(女性史研究者)
    「原子力の平和利用」と近代家族の成立
石山徳子(明治大学) 
    原子力発電と差別の構造
――アメリカ合衆国における放射性廃棄物処分問題を事例に
レベッカ・ジェニスン(京都精華大学)
    響き合う歴史物語――富山妙子の新作における3.11から想像する未来
コメンテーター
星乃治彦(福岡大学)、横山道史(立正大学)
趣旨説明・司会
加藤千香子(横浜国立大学)、小玉亮子(お茶の水女子大学)

Contents・要旨
下のリンクからダウンロードして下さい
2014年度・第11回ジェンダー史学会年次大会「要旨」

ジェンダー史学会 春のシンポジウム
「地域研究としての女性史 まなび・かたり・つなぐ」

<日時>
2014年5月17日(土) 13:00~17:00 シンポ、終了後に茶話会
<場所>
滋賀県立男女共同参画センター(G-NETしが)大ホール
〒523-0891 近江八幡市鷹飼町80-4  JR近江八幡駅から徒歩10分
アクセス http://www.pref.shiga.lg.jp/c/g-net/map/map.html

●当日、託児を希望の方は、幼児室ご利用の皆様へをご覧いただいた上で、託児依頼票に必要事項をお書きいただき、5月10日までに問い合わせ先メールにお送り下さい。なお、お引き受けできる人数に制限があります。

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PDF版はこちらイラスト:横山宮子さま(絵本作家・滋賀県在住)

<プログラム>
基調講演 早田リツ子(女性史カフェ主宰)「わたしと女性史研究」
聞き手 京樂真帆子(滋賀県立大学)
映画上映 『村の婦人学級』(羽田澄子監督・1956年)
報   告 井上多佳子(こなん女性史の会)「『村の婦人学級』からのまなび」
       小椋樹里(JA東びわこ)「塚本さとと地域女性教育」
       三上みえ子(元近江八幡の女性史を拓く会)「石けん運動と女性たち」
総合討論 「女性史的地域の楽しみ方」
       司会:京樂真帆子

<趣旨文>
1970年 代以降、暮らしや学び、働くこと、をキーワードとした地域の市民運動は、現実の住民生活の課題を共有するなかで、過去の女性史の掘り起こしを進め、開発目線の地域研究とは異なる歴史研究の蓄積をもたらしてきた。1990年代後半からは、戦後史のなかで女性たちの学びがどのように取り組まれ、進められてきたのか、再発見と再認識も進む。1956年、羽田澄子監督によるドキュメンタリーフィルム『村の婦人学級』が撮影された滋賀県南部に位置する岩根の女性たちや1970年代での住民環境運動である石けん運動などの実践例とその学びを紹介しながら、滋賀の地域女性史の経験を、まなび、かたり、未来に向けてつなぐ試みとしたい。ジェンダー史学会

<共  催>
滋賀県立男女共同参画センター
<参加費> シンポジウム無料、茶話会500円

<問い合わせ先>〒166-8532 東京都杉並区和田3-30-22 
            大学生協学会支援センター内 ジェンダー史学会事務局
           E-Mail jendersimpo@univcoop.or.jp

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